【基本編】歯ブラシの種類と特徴|自分にぴったりの歯ブラシを使い分けよう!よくある質問もご紹介

歯ブラシの悩み

口腔内の状態や使用者の使い心地にあわせて、歯ブラシにはさまざまな種類があります。ヘッドの大きさや毛先の種類を知ることで、自分にぴったりな一本を見つけることができるでしょう。

この記事では、歯ブラシの種類や特徴を詳しく紹介します。歯ブラシの選び方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

イオン歯ブラシ

歯ブラシの部位名称

歯ブラシの部位名称

歯ブラシは、歯表面のプラークを効果的に除去するように設計されており、主に「ヘッド」「ネック」「ハンドル」で構成されています。各部位の役割と特徴について、詳しくみていきましょう。

ヘッド

歯ブラシのブラシ部分をヘッドといいます。

ヘッドのサイズは、大きいものほど一度に広範囲を磨けますが、奥歯や歯並びの悪い箇所はブラシを当てにくく磨き残しが起こりがちです。一方で、小さめのヘッドは隅々まで磨きやすい反面、磨く範囲が狭いためより丁寧に磨く必要があります。

ヘッドの幅は、ワイドタイプは歯面に対する安定感が増します。スリムタイプは歯と歯茎の境目などに毛を当てやすいのが特徴です。

ヘッドの厚みも重要です。基本的に、薄いヘッドのほうが奥歯や手の届きにくい箇所を磨きやすくします。

ヘッドの形状は、フラット型は平らな毛先で歯面をしっかり磨き、山型は歯間の清掃に、ドーム型は歯ぐきのマッサージにも有効です。

ネック

歯ブラシのヘッドとハンドルを繋ぐ部分がネックです。ネックは主に、ストレート、アングル、オフセットの3タイプが存在します。

ストレートタイプは、最も一般的な形状で、使用者が加える力とヘッドの動きが一致します。これにより、意図した通りにすべての歯を均等に磨くことができます。

アングルタイプは、力の伝達がストレートタイプよりも強まり、特に奥歯に届きやすい設計です。奥歯を隅々までしっかりと磨きたい方に最適です。

オフセットタイプは、力の伝達が若干抑えられるため、磨き過ぎを防ぎながら優しく歯を磨きたい方にぴったりです。

ハンドル

ハンドルは、使用者が手で持つ部分です。形状はさまざまで、細いものから太いもの、さらには滑りにくいようにラバー(軟質樹脂)を備えたものまであります。

手のひら全体で握る人は、太めで握りやすいハンドルが最適です。これにより、安定した力で磨くことが可能になります。一方で、ペンを持つように握る人は、細いハンドルが適しています。

しかし、手の大きさや握力によっても異なるため、自分にとって最も握りやすく操作しやすいタイプを選ぶのがよいでしょう。

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歯ブラシの種類

歯ブラシの種類

歯ブラシにはさまざまな種類があります。ここでは、手用歯ブラシと電動歯ブラシに分けて詳しく紹介します。

手用歯ブラシ

手動で使用する歯ブラシです。使用者の口腔内の状態に合わせたサイズ展開があります。また、手頃な価格で入手しやすい点もメリットです。

主な種類と特徴は、次のとおりです。

乳歯列期用(乳幼児期)乳歯列期の子ども向けに設計された歯ブラシ。乳歯に合わせたヘッドサイズで、子どもが握りやすいように太めのハンドルが特徴。
仕上げみがき用乳歯が生え始めた子供のために保護者が使用する歯ブラシ。歯茎を傷つけない柔らかい毛を使用しており、保護者が握りやすいように設計されたハンドルが特徴。
混合歯列期用(学童期)生え変わりによる不規則な歯並びに対応する小さなヘッドと、奥歯まで磨きやすいネックの長さが特徴。
永久歯列期用(中学生~成人)使用者の口の大きさや歯肉の健康状態にあわせて、さまざまなサイズ展開がある。
矯正治療中用磨き残しを防ぐために1〜2列の毛束や中央が短いU字型のヘッドが特徴。ワイヤーの下や装置周辺が清掃しやすい。
部分清掃用(タフトブラシ)歯間や歯と歯茎の境目、不揃いな歯並び、親知らずなど、通常の歯ブラシでは磨きにくい部位の清掃に最適。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシは、内蔵されたモーターの力でブラシ部分が機械的に動き、手動よりも効率的かつ時短で歯の清掃ができます。

しかし、ヘッドのサイズがあわなかったり、振動できれいになっている気がしながら実際はうまく磨けていなかったりするリスクがある点には注意が必要です。製品に付属の説明書を読み、正しく使用しましょう。

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歯ブラシの毛の種類

歯ブラシの毛の種類

歯ブラシは毛の種類も豊富です。

  • 毛先の形
  • 毛のかたさ
  • 毛の材質

項目ごとに詳しくみていきましょう。

毛先の形

毛先の形は、主に「ラウンド毛」「先細毛」「先端分岐毛」があります。それぞれの特徴は次のとおりです。

ラウンド毛

ラウンド毛は、最も基本的な形状です。歯茎を傷つけないように毛先が丸く加工されています。

先端が太めに作られているため、歯の表面に付着した汚れを効果的に除去します。清掃能力の高さとともに、使用時の心地よい刷掃感も特徴です。

先細毛

先細毛は、毛が根本から先端にかけて徐々に細くなっている特徴を持ち、歯間や歯肉のポケットなど、狭い隙間へアプローチします。歯と歯茎の間に隠れた細菌を除去することができ、歯周病のリスクを軽減させます。

歯周病予防したい方や歯間をしっかり磨きたい人におすすめです。

先端分岐毛

先端分岐毛は、毛先が細かい枝に分かれているのが特徴です。これにより歯磨き粉の薬用成分を保持し、歯と歯茎の間など細かい部分に成分を効果的に届けます。

毛のかたさ

歯ブラシの毛のかたさは、家庭用品品質表示法に従って、「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3種類に分類されています。口腔内の状態にあわせて最適なかたさを選びましょう。

やわらかめ歯茎に負担が少ない。歯茎が敏感で出血しやすい方や歯周病により歯茎が弱っている方におすすめ。
ふつう特に気になる症状がなく歯ぐきが健康な人は基本的に「ふつう」がおすすめ。誰でも使いやすく、効率よく汚れを除去できる。
かため汚れを落とす力が強い。過度な力加減は歯茎や歯を損傷するリスクがあるため、使用時には注意が必要。

毛の材質

毛に使用されている材質もさまざまです。ここでは、「ナイロン」「飽和ポリエステル樹脂(PBT)」「自然毛」を紹介します。

ナイロン

ナイロンは、丈夫で手頃な価格なことから、最もベーシックな使用率の高い材質です。吸水性が低いため、乾燥しやすく細菌の増殖を抑制しやすいメリットがあります。

飽和ポリエステル樹脂(PBT)

飽和ポリエステル樹脂(PBT)は、多くの歯科医院で採用されています。ナイロンより弾力性があり、耐久性に優れています。

また、歯茎を傷つけにくいのも特徴です。歯磨きの効果にこだわりたい方におすすめです。

自然毛

SDGsの観点から、自然毛を使用した歯ブラシも人気です。自然毛の大きな特徴は柔らかさにあり、歯のエナメル質を守りながら清掃できるため、人工毛に比べて歯に優しいとされています。

加えて、形状記憶性に富むため、使用による摩耗後も原形に戻りやすく、耐久性に優れています。

しかし、自然毛は吸水性が高いため乾燥しづらく、細菌が繁殖しやすいのが難点です。使用後は念入りに洗浄し、風通しのよい場所で保管しましょう。

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歯ブラシの種類でよくある3つの質問

歯ブラシの種類でよくある3つの質問

最後に、歯ブラシの種類でよくある質問にお答えします。

  • 質問1.歯ブラシは使い分けた方がいい?
  • 質問2.歯ブラシを使用したあとの手入れは?
  • 質問3.歯ブラシの交換時期は?

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1.歯ブラシは使い分けた方がいい?

歯をきれいに保つには、用途に応じて複数の歯ブラシを使い分けるのがおすすめです。異なる種類の歯ブラシを適切に使用すれば、汚れをしっかり除去しながら、歯と歯茎の健康を効果的にサポートします。

自分の口腔内の状態にあわせて歯ブラシを選ぶのが難しい場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。最適な歯ブラシを提案してくれます。

質問2.歯ブラシを使用したあとの手入れは?

歯ブラシを使用したあとは、まず流水でブラシ部分をしっかりとこすり洗いし、付着した汚れや残りの歯磨き粉を完全に除去します。

その後、歯ブラシを乾燥させるために、ブラシのヘッドを上に向けて、風通しのよい場所に保管しましょう。

質問3.歯ブラシの交換時期は?

歯ブラシは約1ヶ月ごとの交換がおすすめです。たとえ毎日洗っていても、使い続けているうちに細菌が繁殖しやすくなります。

また、使用による毛先の開きが見られる場合も、新しい歯ブラシに交換しましょう。毛が広がったブラシは、歯の表面や隙間の汚れを除去する能力が低下するだけでなく、歯や歯茎にダメージを与えるリスクも高まります。

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まとめ

まとめ

口腔内における手入れの基本は、毎日の歯磨きでしっかり歯垢を取り除くことです。そのためには、歯ブラシの選び方が大切になります。

この記事を参考に、自分にぴったりな歯ブラシを見つけましょう。あわせて、定期的に歯科検診を受けることで、ブラッシングのクセや歯の健康状態を見直すことができます。

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