歯ブラシは消毒できる?やってはいけない消毒方法から正しいお手入れまで詳しく解説!

歯ブラシの悩み

口腔内をきれいにするには、歯ブラシが欠かせません。しかし、適切に手入れされていない歯ブラシを使用している場合、見えない汚れや細菌で逆効果を与えている可能性があります。

この記事では、歯ブラシを清潔に保つ消毒方法や正しい手入れを紹介します。簡単に取り入れられるので、ぜひ参考にしてみてください。

イオン歯ブラシ

歯ブラシはどれくらい汚れている?

歯ブラシはどれくらい汚れている?

歯磨き後、歯ブラシに付着する細菌の数は1億個以上と言われています。そのため、歯ブラシを不衛生なまま使い続けると、口腔内のトラブルを引き起こすリスクが高まります。

しかし、歯ブラシは、歯についた汚れや細菌を取り除く目的で使用するため、歯ブラシ自体が汚れることは避けられません。また、水で軽く洗い流すだけでは歯ブラシに付着した見えない汚れまでを完全に取り除くことも難しいです。

したがって、歯ブラシを清潔に保つには、正しい手入れや管理が重要になります。

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やってはいけない歯ブラシの消毒方法は3つ

やってはいけない歯ブラシの消毒方法は3つ

歯ブラシの汚れを落とすために消毒をしても、間違った方法では効果がありません。ここでは、やってはいけない歯ブラシの消毒方法を紹介します。

  • 熱湯や電子レンジを使用する
  • アルコールを使用する
  • 漂白剤を使用する

項目ごとに詳しくみていきましょう。

1.熱湯や電子レンジを使用する

煮沸消毒や電子レンジを使った加熱消毒は、効果的と感じやすいですが、実は歯ブラシには適していません。ほとんどの歯ブラシは、耐熱温度が約80℃以下に設定されており、熱を加えると変形や変質の恐れがあるためです。

したがって、歯ブラシの消毒目的で、熱湯や電子レンジの使用は避けましょう。

2.アルコールを使用する

消毒といえばアルコール、と思い浮かべる人は多いです。しかし、消毒用アルコールは歯ブラシに付着した雑菌にはあまり効果がありません。

実際、口腔内から歯ブラシに移る細菌やウイルスの中には、消毒用アルコールでは効かないものが存在し、また、アルコールの消毒効果は時間の経過と共に働きが低下します。逆効果とはならないものの、効果の高さは期待できないでしょう。

3.漂白剤を使用する

キッチン用品や食器などに用いる漂白剤には除菌効果がありますが、歯ブラシにはおすすめしません。歯ブラシの毛の劣化や変色を引き起こす可能性があります。

また、濃度によっては人体に影響を及ぼすため大変危険です。アルコール同様、歯ブラシに付着した雑菌に対して大きな効果は得られないので、使用は避けましょう。

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歯ブラシを清潔に保つ!正しい消毒方法は4つ

歯ブラシを清潔に保つ!正しい消毒方法は4つ

やってはいけない消毒方法について理解を深めましたが、続いては、歯ブラシを清潔に保つ正しい消毒方法を紹介します。主に次の4つです。

  • 紫外線(日光)を浴びせる
  • イソジンなどの消毒液を使用する
  • 食品用の重曹を使用する
  • 定期的に交換する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.紫外線(日光)を浴びせる

日光に含まれる紫外線は、歯ブラシに付着した雑菌を除去する効果が期待できます。特に、紫外線量が豊富な午前10時から午後2時にベランダや窓際など、日光が当たる場所で1〜2時間ほど歯ブラシを干すと効果的です。

ただし、干す前には歯ブラシを水でしっかり洗い、十分にすすいだあとにティッシュなどで水気を拭き取ることが重要です。これにより、歯ブラシの毛に残った食べかすや歯磨剤の洗い残しなどが除去され、紫外線の殺菌効果を最大限に引き出すことができます。

また、歯ブラシの変形や色あせを防ぐために、直射日光が長時間歯ブラシに当たらないように気をつけましょう。

2.イソジンなどの消毒液を使用する

歯ブラシの材質を確認し、イソジンやミルトンなど、口に入れても安全な消毒液を使用する方法です。

まず、コップに水を入れ、イソジンを数滴垂らします。その中に歯ブラシを15分ほど浸け置きすれば完了です。時間が経過したら、歯ブラシを取り出して水でしっかりと洗い流しましょう。

3.食品用の重曹を使用する

食品用の重曹を使用した消毒方法も効果的です。

清潔なコップに約100mlの水を満たし、小さじ1杯の食品用重曹を加えて溶かします。次に、歯ブラシをヘッド部分が下に向くようにして、溶液の中に浸け置きします。

なお、重曹には掃除用や薬用など、さまざまな種類がありますが、歯ブラシの消毒には口に入れても害のない食品用を選ぶことが重要です。

4.定期的に交換する

歯ブラシはどんなに清潔に保っていても滅菌はできません。使い続けているうちに、見えない汚れは蓄積されるのです。

そのため、月に1回は歯ブラシを交換しましょう。また、毛先が開いて劣化が感じられるときや、体調不良時に使用した歯ブラシも交換を推奨します。

なお、次のページでは、歯ブラシの適切な交換時期や長く使い続けるデメリットを紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事:【歯科技工のプロが教える】歯ブラシの交換時期はいつ?適切な交換頻度や長く使い続けるデメリットをご紹介!

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歯ブラシの消毒でよくある3つの質問

歯ブラシの消毒でよくある3つの質問

最後に、歯ブラシの消毒でよくある質問にお答えします。

  • 質問1.歯ブラシに付着した細菌を増やさないようにするには?
  • 質問2.歯ブラシの保管でやってはいけないことは?
  • 質問3.歯ブラシ用の除菌グッズはある?

それぞれ詳しくみていきましょう。

質問1.歯ブラシに付着した細菌を増やさないようにするには?

歯ブラシに付着した細菌の増殖を防ぐには、「乾燥」がとても重要です。ドライヤーなどの熱乾燥は劣化の原因となりかねるため、紫外線を利用した自然乾燥が望ましいです。

また、1日に複数回歯を磨く場合、歯ブラシが完全に乾く前に再度使うことで細菌が繁殖しやすくなります。2本の歯ブラシを交互に使用して、それぞれが十分に乾燥する時間を確保するとよいでしょう。

質問2.歯ブラシの保管でやってはいけないことは?

歯ブラシの保管で気をつける点は、次の3つです。

1つ目は、歯ブラシを毛先が下向きになるようにコップに立てて保管することです。この方法では、毛先が完全に乾かず、細菌が繁殖しやすい湿度の高い環境が形成されます。

2つ目は、洗面台の収納など密閉された場所での保管です。密閉空間は、歯ブラシが乾燥しづらい状況を作り出します。

3つ目は、複数の歯ブラシを一つのコップに入れて保管する方法です。たとえ毛先を上にして保管しても、毛先同士が触れ合うことで細菌を移し合い、繁殖しやすくなります。

これらの状況を避け、歯ブラシが乾燥しやすい条件下で保管しましょう。

質問3.歯ブラシ用の除菌グッズはある?

歯ブラシ用の除菌グッズとして、紫外線除菌器や除菌剤があります。

紫外線除菌器は、使用後の歯ブラシを装置にセットするだけで、紫外線の力で効率的に除菌できる小型の装置です。これらを活用することで、より清潔な歯ブラシの使用が可能となり、口腔衛生の維持に役立ちます。

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まとめ

まとめ

口腔の健康を守るためには、使用する歯ブラシが清潔であることがとても重要です。定期的な歯ブラシの消毒を心がけることで、より歯ブラシを清潔に保てます。

ただし、消毒していても、同じ歯ブラシを長期間使用し続けるのはおすすめではありません。1ヶ月に1回は、新しい歯ブラシに交換しましょう。

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