「入れ歯とブリッジの違いがよくわからない」「どちらが自分に合っているんだろう?」とお悩みの方は少なくありません。入れ歯とブリッジ、どちらが最適な治療法かは、費用や周囲の歯への影響、見た目など、何を優先するかで変わります。
ご自身の状況に合わせた選択が重要です。本記事では、後悔しない治療法を選ぶために知っておきたい、5つの比較ポイントを紹介します。
- ポイント①保険適用と自費の費用
- ポイント②周囲の健康な歯への影響
- ポイント③装着時の違和感と見た目
- ポイント④日々のお手入れの手間と方法
- ポイント⑤治療後の平均的な寿命と修理
入れ歯とブリッジのそれぞれの特徴を理解し、最良の選択をするために本記事をお役立てください。

入れ歯とブリッジのどちらを選ぶ?後悔しないための5つのポイント

歯を失った際の治療法として代表的な「入れ歯」と「ブリッジ」ですが、どちらを選ぶべきかは、何を優先するかによって決まります。
入れ歯とブリッジにはメリット・デメリットがあるため、それぞれの違いを正確に理解するのが大切です。判断基準となる5つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイント①保険適用と自費の費用
保険適用の場合は入れ歯の方が安価ですが、自費の場合は選択肢によって大きく変動します。保険適用の部分入れ歯は数千円〜1万5千円程度、ブリッジは1万円〜3万円程度が目安です。
自費の場合は、素材(金属床、ノンクラスプデンチャー、セラミックなど)により数十万円かかる場合もあります。
なお、入れ歯の値段相場については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:保険適用になる入れ歯の値段相場を解説|値段に違いがある理由やよくある質問もご紹介します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
ポイント②周囲の健康な歯への影響
部分入れ歯はクラスプ(バネ)を健康な歯にかけて固定するため、健康な歯に負担がかかる可能性が否定できません。一方、ブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台として削り、橋をかけるように被せ物を固定する治療法です。
そのため、ブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があるのです。
ポイント③装着時の違和感と見た目
入れ歯は取り外し式のため、慣れるまで違和感が出やすいです。特に保険適用のものはバネが見えたり、粘膜を覆う床(しょう)が厚かったりするため、違和感や見た目の問題が出る場合があります。
ブリッジは固定式で違和感が少なく自然な見た目が特徴です。ブリッジは自分の歯に近い感覚で噛めて、保険適用外の素材を選べば見た目も非常に自然です。
ポイント④日々のお手入れの手間と方法
入れ歯は毎食後取り外して洗浄する必要があり、専用の洗浄剤やブラシを使って清潔に保つ必要があります。
ブリッジは固定されているため歯磨きでケアしますが、歯と被せ物の隙間や、橋渡し部分の下(ポンティック)は歯間ブラシやフロスを使った丁寧な清掃が不可欠です。
なお、入れ歯の正しい手入れ方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:【基本編】入れ歯の正しい手入れ方法は5つ|間違った仕方や手入れの手順、よくある質問をご紹介! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
ポイント⑤治療後の平均的な寿命と修理
入れ歯の寿命は約4〜5年と言われていますが、歯茎の変化(痩せなど)に合わせて調整(リベース)や、作り替えが必要になります。ブリッジの平均寿命は約7〜8年とされており、土台の歯が虫歯や歯周病になると再治療が必要です。
どちらの治療法を選択しても、セルフケアや定期的な検診によって寿命は変わります。

入れ歯とブリッジのメリット・デメリット

入れ歯とブリッジの主なメリット・デメリットを比較表にまとめました。どちらが希望に近いか確認してみましょう。
以下は一般的な特徴であり、保険適用・自費診療、またはお口の状態によって詳細は異なります。
◆入れ歯とブリッジの比較表
| 比較項目 | 入れ歯(部分入れ歯) | ブリッジ |
| メリット | ・両隣の歯を大きく削らない ・適用できる症例が多い ・保険適用なら安価 ・取り外して清掃できる | ・固定式で違和感が少ない ・自分の歯に近い感覚で噛める ・見た目が自然(特に自費) ・取り外しの手間がない |
| デメリット | ・装着時に違和感が出やすい ・バネが見える場合がある(保険) ・噛む力が天然歯より弱い ・毎食後、取り外して洗う手間がある | ・両隣の健康な歯を削る必要がある ・土台の歯に負担がかかる ・適用できない症例がある ・清掃がしにくい箇所がある |
特徴を踏まえるのが、自分に合った治療法を選ぶ第一歩です。

入れ歯とブリッジはそれぞれどのような人におすすめ?

何を優先するかによって、おすすめの治療法は変わります。以下の表を参考に、自分の希望を整理してみてください。
◆おすすめな人の特徴
| 入れ歯がおすすめな人 | ブリッジがおすすめな人 |
| ・健康な歯を削るのに抵抗がある人 ・できるだけ費用を抑えたい人(保険適用)・失った歯の本数が多い人・ブリッジの土台にできる歯がない人 | ・装着時の違和感を最小限にしたい人・自分の歯に近い感覚でしっかり噛みたい人・取り外しの手間を避けたい人・外科的な手術(インプラント)を避けたい人 |
最終的な判断は、歯科医師とお口の状態をよく相談した上で決定するのが重要です。

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歯科技工所が運営するオーラルケア商品専門店である「お口のお店Oral Care Shop」は、お口の悩みを抱える多くの方にとって理想的な選択肢です。歯科医師が認めた選りすぐりの商品のみを取り扱っているため、安心して商品を選べます。
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そのため、お客様のお口の状態や悩みに最適な商品選びをサポートできます。取り扱い商品は多岐にわたり、歯ブラシやデンタルリンス、替えブラシなど、毎日のオーオーラルケアに必要なアイテムが揃っています。
さらに、入れ歯洗浄剤やマウスピース洗浄剤など、特別なケアのための商品も充実しており、さまざまなニーズに対応可能です。
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入れ歯とブリッジの違いでよくある3つの質問

治療法を選ぶ前に、細かな疑問も解消しておくのが大切です。インプラントとの違いや保険適用の範囲など、よく寄せられる質問を知れば、より納得して治療法を選択できるでしょう。
質問①インプラントとの違いは何ですか?
最大の違いは、インプラントが顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を伴う点です。入れ歯やブリッジが失った歯の「機能や見た目」を補うのに対し、インプラントは「歯の根」から再現する治療法です。
そのため、インプラントは最も天然歯に近い感覚で噛めて、周囲の歯に負担をかけません。ただし、治療期間が長く、費用も高額(保険適用外)になるため注意が必要です。
質問②保険適用と自費(保険外)では何が違いますか?
保険適用は費用が抑えられますが、使用できる素材や治療法に制限があります。例えば、保険の入れ歯はプラスチックの床と金属のバネ、ブリッジは銀歯(前から3番目までは白い被せ物も可)が基本です。
一方、自費診療は費用が高くなりますが、素材や見た目の選択肢が格段に広がります。目立たないバネの入れ歯(ノンクラスプデンチャー)や、薄い金属床の入れ歯、セラミックなどを使った自然な見た目のブリッジなどが選択可能です。
質問③どちらも適用できる場合、歯科医師はどちらを勧めますか?
歯科医師は、口の状態(歯茎や骨、残っている歯の健康状態)や、患者さんの希望(費用、見た目、手入れなど)を総合的に判断して提案します。例えば、ブリッジの土台となる歯が弱い場合は入れ歯を、逆にしっかりしていて見た目を重視するならブリッジを勧める、といった具合です。
最終的には自分が何を優先するかを、医師とよく相談して決めるのが大切です。

希望を明確にし、最適な治療法を選びましょう!

入れ歯とブリッジには、それぞれ異なる特徴があり、どちらがより優れているかは、一概に言えません。自分のライフスタイルや何を優先したいかを明確にするのが大切です。
また、治療後の日常ケアも、重要です。入れ歯であれブリッジであれ、適切なオーラルケアを続けるのが、お口の健康を長く保つ秘訣です。入れ歯とブリッジの違いをしっかり理解した上で歯科医師と相談し、納得できる治療法を選択してください。
なお「お口のお店 Oral Care Shop」では、お口の悩みを持つすべての人のために、歯ブラシや入れ歯洗浄剤など、歯科医師に認められたオーラルケア商品を販売しています。いずれの商品も、歯科技工士が自信を持っておすすめする商品です。
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