ホワイトニングの頻度とポイント!やり過ぎのリスクも紹介

お口の悩み

「ホワイトニング 頻度」はどれくらいが適切なのか、やりすぎて歯に悪影響がないか心配な方は多いのではないでしょうか。ホワイトニングの種類によって頻度は異なりますが、一般的には「オフィスホワイトニングなら3〜6か月に1回」「ホームホワイトニングなら週1回〜」が目安です。

適切な間隔を守れば、ホワイトニングの費用を抑えられるだけでなく、知覚過敏などのトラブルを防ぎ、健康的に白い歯をキープできます。歯科医療の現場でも、個人の歯質やライフスタイルに合わせたスケジュール管理を推奨しています。

適切な頻度を超えてホワイトニングをやりすぎた場合のリスクは、以下のとおりです。

  • リスク①薬剤の刺激による知覚過敏の悪化
  • リスク②エナメル質の損傷による着色トラブル
  • リスク③透明感が失われた不自然な白さ(マット化)

本記事では、ホワイトニングの頻度や、白さを長持ちさせるケア方法、やりすぎた場合のリスクを網羅的に紹介します。

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【種類別】理想の白さをキープする!ホワイトニングのポイント

【種類別】理想の白さをキープする!ホワイトニングのポイント

ホワイトニングの効果を維持しつつ、無駄なコストや手間を省くには、計画的なスケジュールが欠かせません。この章では「いつ、どのくらいの頻度で行えばいいのか」という点を種類別に解説します。

ポイント①オフィスホワイトニングは3か月ごとのメンテナンス

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは即効性があります。しかし、色戻りが比較的早いのが特徴です。

常に高いレベルの白さを維持するためには、以下の頻度を守るのがポイントです。

◆オフィスホワイトニングの年間スケジュール例

時期内容目的
初月1〜2週間おきに3回施術目的の白さまで一気に引き上げる
4か月目1回のメンテナンス施術色戻りを防ぎ、白さを定着させる
7か月目1回のメンテナンス施術透明感のある白さを維持する
10か月目1回のメンテナンス施術年間の総仕上げとチェック

最初の1か月で集中的に白くし、その後は3ヶ月ごとのメンテナンスを行えば、常に輝くような白さをキープできます。重要なイベントの前などに合わせて調整するのも有効です。

ポイント②ホームホワイトニングは週1回の継続ケアで定着させる

自宅でマウスピースを使って行うホームホワイトニングは、じっくりと白くしていくため、持続性が高い方法といえます。日常の中に無理なく組み込むのが、ポイントです。

◆ホームホワイトニングの週間ルーティン例(維持期)

曜日内容ポイント
月〜
通常の歯磨きケア着色汚れ(ステイン)除去効果のある歯磨き粉を使用
土曜
ホワイトニング実
就寝前などに30分〜2時間装着(薬剤による)
日曜
休息日・丁寧な保
湿
歯のトリートメントなどでエナメル質をケア

希望の白さに到達した後は、週に1回程度の「タッチアップ」を行うと、後戻りを防ぎながら白さを長く保てます。薬剤を追加購入するだけで済むため、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。 

関連記事:ホームホワイトニングの値段の相場は?ほかのホワイトニングとの値段の違いも徹底解説!

ポイント③セルフホワイトニングは月1回の通院で手軽に維持する

サロンで行うセルフホワイトニングは、歯の表面の汚れを落として本来の白さに戻す方法です。手軽さが魅力ですが、持続期間は短めであると理解しておきましょう。

◆セルフホワイトニングの活用イメージ

  • 開始期:週1回ペースで4〜5回通い、蓄積した汚れを徹底的に落とす
  • 維持期:月に1回、美容院に通うような感覚でメンテナンスを行う

定期的に通えば、コーヒーや茶渋などの新たな着色汚れが固着するのを防げます。デートや面接など、清潔感をアピールしたい直前の利用も効果的です。

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ホワイトニングの頻度を最適化して白さを長持ちさせる3つのステップ

ホワイトニングの頻度を最適化して白さを長持ちさせる3つのステップ

頻繁にホワイトニングを行うと、費用がかさむだけでなく、歯への負担となる場合があります。日頃のケアでホワイトニングの効果を長持ちさせ、施術の頻度をコントロールしましょう。

ステップ①着色しやすい飲食物を控えて白さを守る

ホワイトニング直後の歯は、乾燥して水分を吸収しやすい状態にあるため、色の濃い飲食物の影響を強く受けます。特に施術後24時間〜48時間は、以下の食品を避けるよう意識してください。

  • 避けるべきもの:コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレート、トマトソースなど
  • おすすめの食事:水、牛乳、白米、クリームシチュー、鶏肉など

普段の生活でもこれらを過剰に摂取しない、あるいは摂取する頻度を減らすだけで、色戻りのスピードを大幅に遅らせられます。

ステップ②食後のケアを徹底して色素の定着を防ぐ

食事をした直後にケアを行えば、汚れが歯に定着するのを防げます。すぐに歯磨きができない環境でも、以下の対策を行うだけで大きな違いが生まれます。

  • 水で口をゆすぐ:食後すぐに口をゆすぎ、着色成分を洗い流す
  • 水を飲みながら食事する:色の濃いものを食べる際は、こまめに水を飲む
  • ガムを噛む:唾液の分泌を促して、自浄作用を高める

ホワイトニング効果のある歯磨き粉を日常的に使用すると、表面の微細な汚れをリセットできます。次回のホワイトニングまでの期間を延ばせるでしょう。

ステップ③タッチアップを取り入れて効率的に維持する

色が気になりはじめたタイミングで、少しだけホワイトニングを行うのを「タッチアップ」と呼びます。完全に色が戻ってしまってから再開するよりも、まだ白さが残っている段階で追加を行うほうが、少ない回数と薬剤で元の白さに戻せるのです。 

「少し黄ばんで見えてきたかな?」と感じた時点で、ホームホワイトニングなら1〜2回、オフィスホワイトニングなら1回の施術を追加するのが賢い運用方法です。

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ホワイトニングの適切な頻度を超えた場合の3つのリスク

「もっと白くしたい」という思いから、推奨される頻度を超えて過剰にホワイトニングを行うと、深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。ここでは代表的な3つのリスクについてお伝えしましょう。

リスク①薬剤の刺激による知覚過敏の悪化

ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素などの薬剤は、歯の内部に浸透して色素を分解する働きがあります。しかし、頻度を超えて過剰に使用し続けると、歯の神経への刺激が強くなり過ぎてしまい、深刻な知覚過敏を引き起こす原因になります。

初期段階では、冷たい水やアイスクリームを口にした時に「キーン」としみる程度です。しかし症状が悪化してしまうと、会話中に風が当たったり、毎日の歯磨きでブラシが触れたりするだけでも、耐えがたい激痛が走るケースも少なくありません。

このような状態になると、食事や会話といった日常生活に大きな支障をきたすため、ホワイトニングを長期間中断せざるを得なくなってしまいます。最悪の場合、歯の神経を抜く治療が必要になるケースもあるため、少しでも違和感があれば直ちに使用を中止してください。

関連記事:知覚過敏対策で失敗しない歯ブラシ選びの4つのポイント|正しいブラッシングの方法もご紹介! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

リスク②エナメル質の損傷による着色トラブル

ホワイトニングの過度な施術は歯の表面を覆う「エナメル質」に深刻なダメージを与える可能性があります。研磨剤入りのホームケア用品を乱用したり、高濃度の薬剤を頻繁に使用したりすると、歯の表面がミクロレベルで傷つき、ザラザラとした状態になってしまいます。

表面が荒れると、本来のエナメル質が持つなめらかな光沢が失われるだけでなく、その凹凸にコーヒーや紅茶、タバコのヤニなどの色素が入り込みやすくなるのです。結果的に「白くするために頑張っているのに、以前よりも黄ばみが目立つようになった」という本末転倒な事態を招く恐れも。

一度傷ついたエナメル質は自然治癒できないため、かえって審美性を損なう結果となります。白さを追求するあまり、歯の健康そのものを犠牲にしないよう、決められた回数と使用量を必ず守りましょう。

リスク③透明感が失われた不自然な白さ(マット化)

健康的な歯は、半透明のエナメル質から内側の象牙質がうっすらと透けて見えるため、自然な色調と透明感を保っています。しかし、限度を超えてホワイトニングを繰り返すと、エナメル質の構造が変化し、ガラスのような透明感が失われて白く濁った状態になる場合があります(マット化)。

透明感がなくなると、まるでチョークや陶器のようなベタッとした白さになり、肌の色や歯茎の色と調和しなくなるのです。人工的すぎる白さは、清潔感を与えるどころか、対面した相手に違和感を与えてしまうでしょう。

一度失われた透明感を取り戻すのは非常に難しく、笑った時に歯だけが浮いて見えるなど、審美的な美しさを大きく損なう結果になりかねません。自己判断が難しい場合は、定期的に歯科医師の客観的なアドバイスを受けるのがおすすめです。

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オーラルケア商品の購入なら、お口のお店 Oral Care Shop

お口のお店Oral Care Shop」は、お口の悩みを抱える多くの方にとって理想的な選択肢です。歯科医師が認めた選りすぐりの商品のみを取り扱っているため、安心して商品を選べます。 

当ショップの特徴は、歯科技工士の視点から厳選された商品ラインナップです。歯科技工士は、歯科医療の現場で歯や口腔内の構造について熟知している専門家といえます。

そのため、お客様のお口の状態や悩みに最適な商品選びをサポートできます。 取り扱い商品は多岐にわたり、歯ブラシやデンタルリンス、替えブラシなど、毎日のオーラルケアに必要なアイテムが揃っています。
さらに、入れ歯洗浄剤やマウスピース洗浄剤など、特別なケアのための商品も充実しており、さまざまなニーズに対応可能です。ぜひ、お口の健康維持にお役立てください。⇒お口のお店Oral Care Shopはこちら

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ホワイトニングの頻度についてよくある3つの質問

ホワイトニングの頻度についてよくある3つの質問

ホワイトニングの頻度についてよくある質問をご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

質問①色が戻ってしまったら、すぐに再開しても大丈夫ですか?

色が完全に戻ってしまった場合は、すぐにホワイトニングを再開しても問題ありません。ただし、前回の施術から期間が空いている場合は、改めて歯科医師の診察を受けるようにしてください。

虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、強い痛みを伴う可能性があるため、まずは口内環境のチェックから始めましょう。

質問②市販のホワイトニング歯磨き粉は毎日使っても問題ありませんか?

基本的には毎日使用しても問題ありません。しかし、商品によっては「研磨剤」が多く含まれているものも存在します。

研磨剤入りのものを頻繁に使いすぎると、歯の表面を傷つけ、逆に色がつきやすくなる恐れがあります。「低研磨」または「研磨剤不使用」と記載されたものを選ぶか、週に数回の使用にとどめるなどの使い分けを行いましょう。

質問③妊娠中や授乳中でもホワイトニングはできますか?

一般的に、妊娠中や授乳中のホワイトニングは推奨されていません。ホワイトニング剤が胎児や乳児に与える影響については安全性が確立されていないためです。

妊娠中や授乳中は、歯科医院でのクリーニング(PMTC)や、研磨剤を含まないホワイトニング歯磨き粉でのケアに留めると安心です。本格的なホワイトニングは卒乳後に行うほうが良いでしょう。

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自分に合った頻度を見つけて理想の白い歯をキープしよう!

自分に合った頻度を見つけて理想の白い歯をキープしよう!

ホワイトニングは、ただ回数を重ねれば良いというものではありません。自分の選んだ方法に適した頻度を守り、日々のケアを組み合わせれば、効率よく美しい歯を維持できます。

ホワイトニングの頻度を最適化して白さを長持ちさせるステップは、以下のとおりです。

  • ステップ①着色しやすい飲食物を控えて白さを守る
  • ステップ②食後のケアを徹底して色素の定着を防ぐ
  • ステップ③タッチアップを取り入れて効率的に維持する

正しい頻度とメンテナンスを実践すれば、自信の持てる笑顔で過ごせるようになり、人との会話や写真撮影もこれまで以上に楽しめるはずです。まずは無理のないスケジュールを立て、白い歯の生活を当たり前のものにしていきましょう。

なお「お口のお店Oral Care Shop」では、お口の悩みを持つすべての人のために、歯ブラシや入れ歯洗浄剤など、歯科医師に認められたオーラルケア商品を販売しています。 いずれの商品も、歯科技工士が自信を持っておすすめする商品です。
ぜひ、お口の健康維持にお役立てください。⇒お口のお店Oral Care Shopはこちら

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