鏡を見た時に、歯の隙間に白や黄色い塊を見つけて不安を感じていませんか。鏡を見て汚れに気づいているのに「痛くないから」といって放置してはいけません。
歯石の放置は以下のようなリスクを招く原因になります。高額な治療費を払う事態になりかねません。
- リスク①重度の歯周病による健康な歯の脱落
- リスク②周囲に不快感を与える深刻な口臭の発生
- リスク③全身疾患を引き起こすリスクの増大
お口の健康を守るために、今すぐ正しい知識を取り入れましょう。本記事では、歯石の放置によって引き起こされる深刻なリスクと、健康な歯を守るための具体的な対策や、歯垢と歯石の違い、歯石がつきやすい人の共通点について紹介します。
また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

歯石を放置して後悔する前に知っておきたい3つのリスク

歯石を放置し続けると、最終的には「歯を失う」という取り返しのつかない事態を招きます。ここでは、歯石を放置した際のリスクについて紹介します。
リスク①重度の歯周病による健康な歯の脱落
歯石の周囲で増殖した細菌は、歯茎に炎症を起こすだけでなく、歯を支える「歯槽骨」という骨を溶かしてしまいます。骨が溶けてしまうと、健康な歯であっても支えを失い、最終的にはポロリと抜け落ちてしまうのです。
歯石が歯ぐきの奥深くまで付着した状態では、通常のケアでは炎症を抑えられません。放置する時間が長くなるほど、健康な歯を守れる確率は著しく低下します。
一度失った永久歯は二度と生えてきません。さらに、インプラントや入れ歯といった高額な治療費が必要になったり、食事の楽しみが半減したりする可能性もあります。
リスク②周囲に不快感を与える深刻な口臭の発生
歯石そのものや、そこに溜まった汚れからは、メチルメルカプタンなどの強い悪臭を放つガスが発生します。この臭いは自分では気づきにくいため、知らず知らずのうちに周囲の人へ不快な思いをさせている可能性があります。
歯磨きだけでは除去できない歯石が原因の口臭は、ガムやタブレットでは一時的にしか隠せません。対人関係や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼす前に、物理的に原因を取り除きましょう。
なお、歯石が口臭の原因になる理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【歯科技工のプロが教える】歯石が口臭の原因になる理由は3つ|除去する方法も解説します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
リスク③全身疾患を引き起こすリスクの増大
お口の中の細菌は、歯茎の血管を通じて全身の血流に乗り、心疾患や糖尿病などの重篤な病気を引き起こす要因になります。歯周病菌は血管を詰まらせやすくしたり、血糖値をコントロールするホルモンの働きを妨げたりするのです。
歯石を単なる「口の中の汚れ」と軽く見てはいけません。放置するのは、ご自身の命を危険にさらしていると言っても過言ではないのです。
全身の健康を保つためには、まずその入り口であるお口の環境を整えるのが、健康維持の基本となります。

歯垢と歯石の違い

歯石は、磨き残したプラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムなどと反応して、わずか2日ほどで石のように硬くなります。一度石灰化してしまうと、どんなに強く歯を磨いても除去できず、放置するほど層をなして厚くなっていくのが特徴です。
◆歯垢と歯石の違い項目
| 項目 | 歯垢(プラーク) | 歯石 |
| 状態 | 柔らかい細菌の塊 | 硬く石灰化した塊 |
| 除去方法 | 丁寧なブラッシング | 歯科医院での専用器具 |
| 放置した結果 | 数日で歯石へ変化 | 歯周病・口臭の深刻化 |
歯石が溜まると、歯ぐきが赤く腫れたり、出血しやすくなったりといった症状が現れ始めます。これは体が細菌を追い出そうとする防御反応です。
歯石を放置し続けると、慢性的な炎症が続き、心疾患や糖尿病といった全身の病気と関連があると指摘されています。お口の健康管理は、これらの病気のリスクを高める可能性が報告されている点からも、全身の健康管理に直接つながる重要な要素です。
なお、歯石と歯垢の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:歯石と歯垢の違いとは?つきやすい場所や放置するリスク、予防方法を詳しくご紹介! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

歯石放置の状態を安全かつ確実に解消する3つのポイント

一度硬くなってしまった歯石は、家庭用の歯ブラシや市販のピックで無理に取ろうとしてはいけません。ここでは、具体的にどのような除去手順を踏むべきかを順を追って詳しく説明します。
ポイント①歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング
歯石を除去できる唯一の方法は、歯科医院で専用の器具を使用したスケーリングです。超音波スケーラーなどの専門器具を用いれば、歯を傷つけずに隅々の汚れまで一掃できます。
まずは歯科医師や歯科衛生士に口内状況を診察し、除去プランを立ててもらいましょう。痛みへの配慮もなされているため、安心して治療を受けられます。
ポイント②自身の口内環境に合わせたケアアイテムの選定
プロの手で歯石を除去した後は、きれいな状態をいかに維持するかがポイントになります。お口の形状や、歯ぐきの状態に合った歯ブラシやデンタルフロスを使い分けたり、歯間ブラシを併用したりするケアが必要です。
適切な道具を選べば、磨き残しを最小限に抑え、次回の通院までに歯石が溜まるのを防げるでしょう。歯科医院でケア用品を提案してもらうと、その後のケアが格段に楽になります。
なお、正しい歯ブラシの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【歯科技工のプロが教える】正しい歯ブラシの選び方|年齢やお悩みにあわせて詳しく解説します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
ポイント③定期検診による歯石再付着の徹底防止
お口のケアを徹底していても、唾液の性質や歯並びの影響で、どうしても歯石は少しずつ再付着してしまいます。そのため、3ヶ月から半年に一度のペースで定期検診に通うのがおすすめです。
定期的にチェックを受けていれば、もしトラブルが再発していても、最小限の治療で済ませられます。自分の歯で一生美味しい食事を楽しむために、プロとの二人三脚で予防に取り組みましょう。

歯石がつきやすい人の3つの共通点

同じように歯を磨いていても、歯石が溜まりやすい人にはいくつかの明確な共通点が存在します。詳しくみていきましょう。
共通点①唾液の性質がアルカリ性に傾いている
唾液がアルカリ性に近い人は、プラークが歯石に変わるスピードが速いという特徴があります。唾液に含まれるカルシウムなどが沈着しやすいため、わずかな磨き残しも短期間で硬い歯石へと変化するためです。
一般的に、口内がアルカリ性であると歯石が形成されやすくなるという相関関係があります。この性質は体質による影響が大きいと言われています。
共通点②粘り気のある食べ物や甘いものを好む
粘り気のある食べ物や甘いものを日常的に好む人は、歯の表面に汚れが停滞しやすく、注意が必要です。キャラメルや餅といった粘着性の高い食品は、歯の溝や隙間に長時間とどまり、細菌の格好の餌場を提供します。
糖分を過剰に摂取すると、プラークの粘着力が増し、より強固な歯石へと変化する土台が完成します。甘いものを食べた後は、すぐに口をゆすいだり、キシリトールガムを噛んだりして、自浄作用を高めてください。
共通点③歯並びや磨き癖による磨き残しがある
歯が重なっている部分や、自分では気づかない「磨き癖」がある人は、特定の場所に汚れが蓄積しやすい傾向です。 歯ブラシの毛先が物理的に届かない隙間ができるため、そこからプラークが石灰化して強固な歯石へと成長します。
鏡を見ながら磨く習慣をつけたり、デンタルフロスやタフトブラシを併用して死角を無くしたりする工夫をしましょう。歯科医院で自分の磨き残しやすい位置を具体的に指摘してもらうと、セルフケアの精度を格段に向上させられます。

オーラルケア商品の購入なら「お口のお店 Oral Care Shop」

お口の健康を守るためには、毎日のセルフケアで使用する道具の質にこだわるのが極めて重要です。歯石の付着を防ぎ、健康な歯茎を維持するためには、歯科医療の現場で認められた本物のケア用品を選ぶ必要があります。
「お口のお店 Oral Care Shop」は、歯科技工所が運営するオーラルケアの専門店として、プロの視点で選りすぐった商品を展開中です。一般の店舗では手に入りにくい、歯科医院専売の高品質なアイテムを気軽にご購入いただけます。
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歯石の放置でよくある3つの質問

歯石の放置でよくある質問を3つ紹介します。それぞれ詳しくみていきましょう。
質問①歯石が自然にポロっと取れるときがありますが、そのまま放置してもよいですか?
歯石の一部が取れたということは、周囲にまだ大量の歯石が残っている可能性が高い状態です。また、取れた後の歯の表面はザラザラしており、これまで以上にプラーク(歯垢)が付着しやすくなっています。
そのままにしていると、さらに強力な細菌の温床となってしまうため、一度歯科医院で全体のチェックを受けてください。見えている部分だけでなく、歯茎に隠れた部分の清掃も相談しましょう。
質問②自宅で歯石を取る方法は本当にありますか?
一度石灰化した歯石を安全に除去できる家庭用ツールは存在しません。市販の金属製スケーラーなどは、歯の表面にある大切な組織を傷つけ、知覚過敏や虫歯の原因を作るリスクが高いためおすすめできません。
歯科医に相談する時間が取れない場合は、まず「これ以上歯石を増やさない」ための高精度なブラッシングに注力しましょう。そして、短時間でも受診できる予約枠を探して、早急にプロの処置を受けてください。
質問③歯石を取ると歯に隙間が空いたり、歯が削れたりしますか?
歯石を取っても歯は削れません。溜まっていた歯石を取り除くと、本来あるべき隙間が見えるようになります。
これは、歯石によって押し下げられていた歯茎や、炎症で腫れていた部分が正常に戻った証拠です。 「隙間が空いた」と感じるのは、お口の環境が改善に向かっているポジティブなサインと捉えてください。
歯石を放置して歯周病が悪化する方が、将来的に歯を支える土台を完全に失うリスクを遥かに高めてしまいます。

歯石の放置をやめて健康な笑顔を手に入れよう!

歯石を放置し続けるのは、お口だけでなく全身の健康を損なうリスクを抱え続けるのと同義です。以下のポイントを意識して、お口のトラブルを根本から解消していきましょう。
- ポイント①歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング
- ポイント②自身の口内環境に合わせたケアアイテムの選定
- ポイント③定期検診による歯石再付着の徹底防止
歯石除去の直後は、一時的に冷たいものがしみたり、歯ぐきから出血したりする場合もあります。これらは、炎症が治まる過程で起こる正常な反応であるため、怖がらずにケアを継続してください。
まずは歯科医院を予約して、清潔な口内環境を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。なお「お口のお店 Oral Care Shop」では、お口の悩みを持つすべての人のために、歯ブラシや入れ歯洗浄剤など、歯科医師に認められたオーラルケア商品を販売しています。
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