入れ歯の料金表をご覧になっている多くの方が、保険診療と自費診療の選択や、最終的な費用について迷っているのではないでしょうか。入れ歯の料金は診察料や検査費用、型取り代、入れ歯本体の製作費をすべて合わせた総額です。
保険診療は安価で機能回復が可能ですが、自費診療は見た目や噛み心地にこだわれる点が特徴です。まずはそれぞれの費用の仕組みを正しく理解して、何を優先にするかを決めるのが、後悔しないための第一歩です。
以下のステップで進めて、納得いく入れ歯選びをしましょう。
- ステップ①保険と自費のトータル費用を比較する
- ステップ②治療の目的と求める機能を明確にする
- ステップ③医療費控除などの負担軽減策を確認する
本記事では、納得できる入れ歯選びを実現するためのステップや保険診療と自由診療のトータル料金比較、メリット・デメリットについて紹介します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

納得できる入れ歯選びを実現する3つのステップ

入れ歯の製作にあたり、保険診療と自由診療のどちらを選択するかは悩ましい問題です。ここでは、後悔しない入れ歯作りを実現するために不可欠なステップを紹介します。
ステップ①保険と自費のトータル費用を比較する
はじめに、診察料や型取り代を含めた総額を比較表で確認しましょう。保険診療は全国一律の点数で決まりますが、自費診療は歯科医院によって価格設定が異なるため、見積もりを依頼する必要があります。
初期費用の安さだけで選ぶのではなく、将来的な調整料や修理代も考慮に入れてください。保険診療は半年経てば再作成が可能ですが、自費診療は長期間の使用を前提とした保証制度が充実している場合が多いです。
なお、保険適用になる入れ歯の値段相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:保険適用になる入れ歯の値段相場を解説|値段に違いがある理由やよくある質問もご紹介します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
ステップ②治療の目的と求める機能を明確にする
「食事を美味しく摂る」を重視するなら、熱が伝わりやすい自費の金属床が適しています。「見た目を自然にしたい」なら、バネのない自費のノンクラスプデンチャーが有力な候補となるでしょう。
一方で「まずは噛めるようになれば十分」と考えるなら、保険診療でも適切な設計を施せば十分機能を発揮できます。自分自身のライフスタイルにおいて、入れ歯にどの程度のパフォーマンスを求めるのか整理しましょう。
なお、入れ歯の種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:【プロが解説】入れ歯の主な種類は8つ|材質や特徴、入れ歯の種類が合わない場合の対処法もご紹介! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム
ステップ③医療費控除などの負担軽減策を確認する
自費診療を選択した場合、年間で支払った医療費が10万円(所得によってはそれ以下)を超えると、確定申告で医療費控除を受けられます。これにより、実質的な負担額を数万円単位で抑えられる可能性があります。
クレジットカードの分割払いや、金利の低いデンタルローンを活用するのも一つの方法です。費用を抑えつつ質の高い治療を受けるには、歯科医院のスタッフに相談し、ご自身に合った選択肢について話し合うのが良いでしょう。

入れ歯の保険診療と自由診療のトータル料金比較

保険診療と自由診療では、診察料や本体代の仕組みが根本的に異なります。以下の表は、初診料・再診料(数回分)・型取り代・入れ歯本体代をすべて含めた、一般的な窓口支払額の合計目安です。
◆【全行程込み】入れ歯のトータル費用目安表
| 項目 | 保険診療(3割負担) | 自由診療(10割負担) |
| 初診・再診・検査料 | 約2,000円〜3,000円 | 約10,000円〜30,000円 |
| 型取り代(印象) | 約1,000円〜2,000円 | 約10,000円〜50,000円 |
| 本体製作費(部分) | 約3,000円〜8,000円 | 約150,000円〜500,000円 |
| 本体製作費(総義歯) | 約10,000円〜12,000円 | 約300,000円〜1,000,000円以上 |
| 合計金額の目安 | 約5,000円〜15,000円 | 約200,000円〜1,000,000円超 |
保険診療の具体的な点数については、厚生労働省の最新の診療報酬改定資料にもとづき、全国どこの歯科医院でも大きな差はありません。
自由診療の価格は、使用する金属(金やプラチナ、コバルトクロム)や、型取りに使用する材料の精度によって変動します。また、精密な噛み合わせを再現するための装置を使用したり、仮の入れ歯を作ったりする工程が加わるため、その分だけ費用と時間が必要です。

入れ歯の保険診療と自由診療のメリット・デメリット

入れ歯治療には、健康保険が適用される「保険診療」と、全額自己負担となる「自由診療(自費)」の2種類があります。それぞれの特徴を正しく理解すると、ライフスタイルに合った選択が可能になります。
まずは、初診料や型取り代を含めたトータルの費用目安を比較表で確認しましょう。
◆【全行程込み】入れ歯のトータル費用目安表(3割負担・自費は10割)
| 項目 | 保険診療 | 自由診療(自費) |
| 合計金額の目安 | 約5,000円〜15,000円 | 約200,000円〜1,000,000円超 |
| 主な素材 | プラスチック(レジン) | 金属、シリコン、セラミック等 |
| 見た目 | 金属のバネが見える | バネがない設計も可能 |
| 装着感 | 厚みがあり、違和感が出やすい | 薄く作れるため違和感が少ない |
| 期間の制約 | 6か月間は再作成不可 | いつでも作成・修正が可能 |
保険診療のメリットとデメリット
保険診療の最大のメリットは、全国どこの歯科医院でも安価で一定水準の治療が受けられる点です。入れ歯はプラスチック製のため、万が一割れたり、歯茎の形が変わったりしても、修理や調整がしやすいのもメリットと言えるでしょう。
一方、デメリットは、素材や設計に厳格なルールがある点です。プラスチックを一定の強度に保つために厚みが必要となり、喋りにくさや食べ物の温度の感じにくさを招く場合があります。
また、部分入れ歯では金属のバネが目立つため、審美性を重視する方には不向きです。
自由診療のメリットとデメリット
自由診療のメリットは、最新の技術と高品質な素材を制限なく使用できる点です。金属を使用して極限まで薄く作れるため、違和感が少なく、食事の熱もしっかりと伝わります。
バネのない設計にすれば、入れ歯を他人に気づかれにくいという審美的なメリットもあります。デメリットは、やはり高額な費用がかかる点です。
保険が適用されないため、数十万円単位の支払いが必要となり、修理する際も専門的な工程を要する場合があります。医療費控除などを活用して、実質的な負担を抑える工夫が必要です。
このように、保険診療は機能回復を目的とした「最低限の医療」であり、自由診療はQOLの向上を目的とした「より質の高い医療」といえます。自分の価値観と予算に合わせて、最適なプランを歯科医師と相談してください。

オーラルケア商品の購入なら「お口のお店 Oral Care Shop」

歯科技工所が運営するオーラルケア商品専門店である「お口のお店Oral Care Shop」は、お口の悩みを抱える多くの方にとって理想的な選択肢です。歯科医師が認めた選りすぐりの商品のみを取り扱っているため、安心して商品を選べます。
当ショップの特徴は、歯科技工士の視点から厳選された商品ラインナップです。歯科技工士は、歯科医療の現場で歯や口腔内の構造について熟知している専門家であるため、お客様のお口の状態や悩みに最適な商品選びをサポートできます。
取り扱い商品は多岐にわたり、歯ブラシやデンタルリンス、替えブラシなど、毎日のオーラルケアに必要なアイテムが揃っています。さらに、入れ歯洗浄剤やマウスピース洗浄剤など、特別なケアのための商品も充実しており、さまざまなニーズに対応可能です。
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入れ歯の保険適用の料金表についてよくある3つの質問

入れ歯の保険適用の料金表について、よくある質問を3つ紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
質問①保険の入れ歯を作った後、すぐに自費の入れ歯に作り直せますか?
医学的な必要性があれば、保険の入れ歯を作った直後でも自費診療での作り直しは可能です。保険診療には「半年間は再作成できない」というルールがありますが、自費診療は全額自己負担となるためこの制限を受けません。
使い心地を改善や、審美性の向上を希望されるなら、早めに歯科医院へ相談してください。歯茎の状態が安定していない場合は、少し期間を置くよう提案される場合もあります。
質問②自費診療の型取りは、保険のものと何が違うのですか?
自費診療では、お口の形状をミクロン単位で精密に再現できる「シリコン印象材」を使用するのが特徴です。また、一人ひとりの顎の動きに合わせて作る「個人トレー」を用いるため、抜群の吸い付きを誇る入れ歯作りにつながります。
これに対して保険診療では、水分を吸って変形しやすいアルジネートという一般的な材料を使用します。材料や手間に制限がない自費診療は、装着時の違和感を極限まで減らせる点が保険との大きな違いです。
質問③自費診療は高すぎて払えそうにないですが、後悔しませんか?
自費診療の費用に不安を感じる場合は、無理をして選択する必要はありません。保険診療の入れ歯でも、適切な設計と丁寧な調整を重ねれば、日常生活に必要な「噛む」という機能は十分に回復できます。
まずは保険診療で作製してみて、使用感に満足できない場合に自費診療を検討するというステップを踏む方も少なくありません。歯科ローンや医療費控除制度を活用すると、月々の支払額を抑えながら質の高い治療を受ける道も開けます。
なお、医療費控除が適応される歯科治療については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:入れ歯の高額医療費は対象になる?医療費控除が適応される歯科治療をご紹介! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

自分に最適な入れ歯を選んで、理想の生活を実現しよう!

保険診療と自由診療、どちらを選んでも「お口の機能を回復させる」という目的は同じです。料金表の数字だけでなく、予算や理想とする生活スタイルを考慮して、納得できる選択をしてください。
以下のステップで納得いく入れ歯選びを進めましょう。
- ステップ①保険と自費のトータル費用を比較する
- ステップ②治療の目的と求める機能を明確にする
- ステップ③医療費控除などの負担軽減策を確認する
新しい入れ歯でしっかり噛めるようになると、全身の健康維持や認知症予防にもつながります。信頼できる歯科医師と十分に話し合い、最適なパートナー(入れ歯)を見つけてください。
どのような入れ歯を選んでも、毎日の清掃と定期的なメンテナンスは欠かせません。高品質なケア用品を活用して、清潔で快適な入れ歯ライフを送りましょう。
なお「お口のお店Oral Care Shop」では、お口の悩みを持つすべての人のために、歯ブラシや入れ歯洗浄剤など、歯科医師に認められたオーラルケア商品を販売しています。
いずれの商品も、歯科技工士が自信を持っておすすめする商品です。ぜひ、お口の健康維持にお役立てください。⇒お口のお店Oral Care Shopはこちら

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