歯茎の黒ずみによって、自分の口元が不健康に見えてしまう不安を感じている方は少なくありません。歯茎の不自然な黒ずみは、適切なアプローチを行えば健康的なピンク色に戻せます。
まずは黒ずみの原因を特定して、状態に合わせた処置を選択しましょう。原因として、以下があげられます。
- 原因①メラニン色素の沈着
- 原因②金属によるメタルタトゥー
- 原因③重度の歯周病
- 原因④差し歯の土台の露出
- 原因⑤口呼吸による乾燥
本記事では、歯茎の黒ずみを解消して健康的な色を取り戻す方法や黒ずみの原因、健康的な歯茎の状態について詳しく解説します。また、よくある質問も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

歯茎の黒ずみを解消して健康的な色を取り戻す5つの方法

歯茎の黒ずみを効率的に改善するには、原因に合わせた正しいケアが必要です。以下のポイントを実践すると、見た目の清潔感を大幅に向上させられます。
方法①禁煙を徹底して外部刺激を遮断する
タバコに含まれるニコチンやタールは、歯茎の毛細血管を収縮させ、慢性的な血行不良を引き起こす要因です。血流が悪化した歯肉は酸素不足に陥り、黒く変色するだけでなく、外部刺激から細胞を守るためにメラニン色素が過剰に生成されます。
禁煙すると遮断されていた酸素の供給が再開され、歯茎のターンオーバーが正常化します。色素沈着を防ぎ、健康的なピンク色の歯茎を維持するためには、禁煙による環境改善が根本的で重要な要素です。
方法②歯科医院でガムピーリングを検討する
自力で落とせない歯茎の色素沈着には、歯科医院でのガムピーリングが有効です。専用のフェノール剤やレーザーを用いるため、メラニン色素が沈着した表層部を効率的に除去して、新しい組織の再生を促します。
処置後1週間ほどで古い膜が剥がれ、下からピンク色の歯肉が現れます。痛みや出血も少なく、短期間で劇的な変化を実感できるため、長年のコンプレックスを解消して自信を持って笑いたい方に適した専門的アプローチです。
方法③メタルタトゥーの原因となる金属を除去する
差し歯の根元が青黒く変色している場合は「メタルタトゥー」と呼ばれる現象の可能性が高いでしょう。これは、唾液によって銀歯などの金属成分が溶け出して、歯茎に染み込んで定着した状態です。
メタルタトゥーを解消するには、原因となっている金属の詰め物や被せ物を物理的に取り除き、セラミックなどの非金属素材へ交換しなければなりません。一度染み込んだ色は自然には消えないため、金属を除去した上で専門的なレーザー治療を併用すると、清潔感のある本来の口元を取り戻せます。
方法④レーザー治療で深部の色素を分解する
ガムピーリングでは届かない深層部の黒ずみには、歯科用レーザーによる精密な治療が効果を発揮します。特定の波長の光を照射するため、歯肉の奥深くに定着したメラニン色素や金属粒子をピンポイントで分解して、組織の活性化を促します。
レーザーには殺菌作用や止血効果もあるため、術後の腫れを抑えながら安全に処置を進められるのがメリットです。頑固な変色を根元から取り除く方法で、再発しにくく、透き通るような健康美を長期間維持できます。
方法⑤毎日の丁寧なブラッシングとマッサージを行う
黒ずみ対策として、毎日の正しいブラッシングが欠かせません。毛先の柔らかい歯ブラシを使い、歯と歯茎の境目を優しくマッサージするように磨くと、滞っていた血流が改善されます。
血行が良くなると酸素や栄養が隅々まで行き渡り、歯茎本来の健康的なツヤと弾力が戻ります。ただし、力を入れすぎると摩擦による黒ずみを招くため、適切な圧力を守るのがポイントです。
歯茎ケアを習慣化して、治療後の美しいピンク色を永続的に保つ土台が完成します。
なお、歯茎マッサージでおすすめのジェルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:歯茎マッサージでおすすめのジェルとは?期待できる効果や使い方を詳しくご紹介します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

歯茎が黒くなる5つの原因

ここでは、歯茎が黒くなる主な原因を5つ紹介します。それぞれの原因を理解して、自分の状態に当てはまるものがないか確認してみましょう。
原因①メラニン色素の沈着
肌の日焼けと同様に、外部からの刺激によって歯茎を守るための「メラニン色素」が生成されるのが黒ずみの原因のひとつです。タバコの煙に含まれる有害物質や、口呼吸による乾燥、紫外線などの刺激が加わると、メラノサイトが活性化して色素が過剰に沈着します。
メラニン色素は体内に悪影響がある物質ではありませんが、一度定着すると自然に消えるのは稀です。日本歯科医師会の知見でも、喫煙などの刺激が色素沈着を促進すると示唆されています。
メラニン色素の沈着が要因の場合、健康的な色の歯茎を取り戻すには専門的なピーリング処置が必要です。
原因②金属によるメタルタトゥー
過去の歯科治療で使用された銀歯などの金属が、唾液によって腐食し溶け出すのも黒ずみの原因です。溶け出した金属の微粒子が歯茎の組織内に染み込み、刺青のように定着してしまうため「メタルタトゥー」と呼ばれます。
この現象が起きると、歯と歯茎の境目が青黒く縁取られたような状態になり、不自然な印象を与えます。根本的に解消するには、原因となる金属をセラミックなどのメタルフリー素材に交換し、レーザーで深部の色素を慎重に取り除く処置が必要です。
原因③重度の歯周病
歯周病が進行して炎症が重篤化すると、歯茎の色が健康的なピンク色から赤紫色、あるいはどす黒い色へと変化します。変色の原因は、細菌による炎症で毛細血管が拡張し、内部で血流が滞る「うっ血」です。
この場合、単なる色素沈着とは異なり、歯を支える骨が溶ける危険性が高く、放置すれば歯を失うリスクがあります。見た目の改善だけでなく、徹底した歯石除去や殺菌治療を行い、根本的な炎症を取り除く治療が最優先です。
原因④差し歯の土台の露出
加齢や歯周病によって歯茎が下がると、それまで隠れていた差し歯の根元が露出し、黒く見える場合があります。「ブラックマージン」と呼ばれ、差し歯のフレームに使用されている金属や、土台(コア)として使用した銀合金が表面に現れて起こる現象です。
また、被せ物の金属が透けて見えたり、土台の酸化によって歯の根自体が黒く変色したりする場合もあります。
原因⑤口呼吸による乾燥
口呼吸が習慣化していると、歯茎が常に外気に触れて乾燥しやすくなり、変色を引き起こす原因となります。歯茎が乾燥すると、粘膜の保護機能が低下して慢性的な炎症を引き起こし、組織がうっ血して赤黒い色調へと変化するのです。
また、乾燥した環境では唾液による自浄作用が働かないため、着色汚れ(ステイン)やプラークが歯茎の境界に付着しやすく、見た目の清潔感を損ないます。鼻呼吸を意識して口腔内の湿度を保つ習慣をつけましょう。

理想的な健康的な歯茎の3つの状態

本来の健康的な歯茎は、単に色が美しいだけでなく、質感や形状においても特定の指標を備えています。自分の歯茎が現在どのような状態にあるのかを知るために、以下のポイントでチェックしてみましょう。
状態①鮮やかな薄いピンク色をしている
健康な歯茎の分かりやすい指標は、色調です。血液の循環が良好で、炎症が起きていない歯茎は、透明感のある薄いピンク色(サンゴ色)をしています。
一方で、赤みが強い場合は急性的な炎症が疑われ、紫や黒ずんでいる場合は慢性的な炎症や色素沈着が起きているサインです。色のムラがなく、均一なピンク色を維持できているのが、健康美の第一条件となります。
状態②表面にスティップリングが見られる
健康な歯茎の表面をよく観察すると、オレンジの皮のような細かな凹凸(スティップリング)が見られる場合があります。これは、歯茎の深い部分にある線維組織が、土台となる骨と強固に結合している証拠です。
歯周病が進行して歯茎が腫れると、この凹凸は消失して表面がツルツルと引き締まりのない質感になります。適度な弾力と微細な凹凸がある状態が、理想的な歯肉の質感と言えます。
状態③歯と歯の間の隙間が埋まっている
健康的な歯茎は、歯と歯の間の隙間に向かって、シャープな三角形(乳頭部)として入り込んでいる状態です。隙間がしっかりと埋まっており、食べかすが詰まりにくく、審美的にも美しいラインを形成します。
炎症が起きたり加齢が進んだりすると、三角形の部分が退縮して「ブラックトライアングル」と呼ばれる隙間が生じやすくなります。歯の根元まで歯肉がしっかりと密着し、隙間なく覆っている状態を目指しましょう。

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歯茎が黒い原因でよくある3つの質問

歯茎が黒い原因についてのよくある質問を3つ紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
質問①ガムピーリングは痛みがありますか?
薬剤を使用する場合、塗布時に少しピリピリとした刺激を感じる場合がありますが、強い痛みを感じるケースはほとんどありません。レーザーを使用する場合も、基本的には無麻酔で行える程度の刺激です。
処置後、数日間は歯茎が白くなり、刺激物や熱い食べ物がしみる場合がありますが、新しい皮膚が再生されるとともに違和感は消失します。痛みに敏感な方には表面麻酔の使用も可能です。
質問②自宅でのケアだけで歯茎をピンク色にできますか?
すでに定着してしまったメラニン色素や金属による黒ずみを、市販の歯磨き粉やセルフケアだけで完全に消すのは困難です。皮膚の奥深くに色素が定着している状態であるため、歯科医院での専門的な処置が必要となります。
自宅でのケアは、黒ずみの悪化を防いだり治療後の美しさを維持したりするのに欠かせません。正しいブラッシングで炎症を抑え、禁煙や食生活の改善によって代謝を促すと、ピンク色の歯茎を保つ土台を作れます。
まずは歯科医院で原因を特定し、プロのケアと並行して日々の習慣を見直すのが、理想の口元への最短ルートです。
質問③市販のホワイトニング歯磨き粉で歯茎は白くなりますか?
市販のホワイトニング歯磨き粉は、主に歯の表面に付着したステイン(着色汚れ)を落とすためのものであり、歯茎の黒ずみを解消する効果はありません。歯茎の色を変えるには、粘膜に定着したメラニン色素や金属成分に直接アプローチする必要があります。
歯茎を健康的な色にするには、歯科医院でのガムピーリングやメタルフリー治療が適切です。しかし、歯磨き粉での丁寧な清掃は歯周病による炎症やうっ血を防ぐためには不可欠であり、間接的に歯茎の健康美を支えていると言えるでしょう。
なお、ホワイトニングの頻度とポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ホワイトニングの頻度とポイント!やり過ぎのリスクも紹介 – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

健康なピンク色の歯茎を取り戻そう!

歯茎の黒ずみは、適切な原因追及とプロによるケアで、驚くほど健康的なピンク色に再生させられます。美しい歯茎は、見た目の印象を明るくするだけでなく、口腔内全体の健康意識を高めるための最初のステップとなるでしょう。
コンプレックスを解消して、心からの笑顔を取り戻すには、以下のポイントがあげられます。
- ポイント①ガムピーリングで色素を除去する
- ポイント②メタルフリー治療を選択する
- ポイント③ビタミンCを積極的に摂取する
- ポイント④禁煙を継続して血行を促進する
- ポイント⑤正しいブラッシングで歯肉を活性化する
定期的な歯科検診を受けると、歯茎の変色だけでなく歯周病の予防も同時に行えます。鏡を見るのが楽しみになるような、潤いのある美しい歯茎を手に入れましょう。
なお「お口のお店Oral Care Shop」では、お口の悩みを持つすべての人のために、歯ブラシや入れ歯洗浄剤など、歯科医師に認められたオーラルケア商品を販売しています。⇒お口のお店Oral Care Shopはこちら

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